いざカツラを手にした人はどういうスタイリングにするか悩むと思います。
なにせ毛がある。何者にでもなれる。どんな髪型でも何でもござれ。
が、私のような自毛が残っている「貼り付け式」のカツラを使用している方は刈り上げスタイルが圧倒的にオススメです。
男は黙ってかりあげクン。これが私の現在の結論です。
意図したギャップこそがもっとも自然に見える
まさしく私がそうなのですが、サイドや後頭部に毛が残っているタイプの脱毛症の方にとって、刈り上げスタイルが「もっともナチュラル」だからです。
理由を説明しましょう。
どこまで行ってもカツラは異物です。そりゃそうです。自分の髪のふりしてるけど、自分の髪じゃないですから。
質感的にも毛量的にも頭に乗せれば不自然さが立ち上る。不自然を頭に乗せてるんですから不自然になるのは仕方ない。
問題はその不自然を隠そうと側頭部や後頭部の毛を長く、多く残そうとしてナチュラル感を演出すると、皮肉なことに不自然が際立ちます。
これは何故か、どこまで行ってもカツラは自分の髪の毛ではない。自分の髪の毛ではないものと、自分の髪の毛を馴染ませようとすると、不自然なギャップが生まれるのは当然なんです。
微妙な断層が生まれ、色味の違いが如実に出る。唐揚げの中にからあげクン混ぜたら分かるでしょ? そういうことです。
その点、刈り上げスタイルはそもそもギャップを生み出す髪型です。ギャップが生まれれば生まれるほど良い。
自毛の部分を刈り上げることで頭頂部とのギャップを生み出します。
混ぜようとしてません。それで良い。そこが自然なんですよ。
唐揚げと別皿でからあげクンが出てる状態。別皿なんで別々で当然。違和感はない。ギャップがあるのが当然の髪型なので。
実際の刈り上げスタイル
論より証拠、恥ずかしいけど……私の刈り上げ、見てもらえますか?


どう? 結構自然じゃないですか?
もちろん自毛とカツラの間にギャップはありますが、これは「意図したギャップ」です。狙いすました明確なギャップなので、周囲から不自然に思われない。
刈り上げのポイントは傾斜です。
襟元の毛は短いですが、頭頂部に向かうにつれてグラデーション的に髪が長くなっていく。
前段で「側頭部や後頭部の毛を長く、多く残そうとしてナチュラル感を演出すると、皮肉なことに不自然が際立ちます」と書きましたが、面で馴染ませようとすると不自然になる。
この刈り上げは傾斜を作ることで自毛とカツラが接する部分がイメージとして「点」や「線」のイメージ。
襟元と頭頂部の色調がパキッと分かれ、自然(自毛)と不自然(カツラ)の境目が小さくなる、混ざってないんですよね。そうするとギャップはあるんだけどヘアスタイルとして自然に見えるようになります。
自毛とカツラは断絶していても、面で馴染ませるのではなく点(もしくは線)で馴染ませるイメージ。プロではないので言語化が適切かは分かりませんが、私の経験則でそのような結論に至りました。
正直、ここをキレイに仕上げられるかどうかはスタイリストさんの腕にもよると思います。
カツラをオーダーしたサロンでカットをするのか、はたまた他の美容室で相談の上、ぜひトライしてみましょう。
刈り上げは「散髪した感」も出る
更に、刈り上げておくと、私のようなサイドの薄毛が進行しているタイプにも合うんですよね。
刈り上げちゃえばサイドが薄いか薄くないかよく分からない。誤魔化しがきく。
白髪が多くなってきた人なんかにもいいですよね。ピロピロと伸びた白髪の物悲しさも刈り上げで一発解決。
自毛が白髪交じりで頭頂部だけ黒々してると、ギャップがすごいじゃないですか。これは「意図していないギャップ」ですね。
きっつく刈り上げれば黒髪も白髪もまぜこぜになって目立たなくなります。これも刈り上げの良さです。
また、刈り上げには「散髪した感」が出るのもメリットです。
カツラの毛っていうのは当然伸びませんので髪型がキープされすぎてしまう問題があります。
でも、サイドと後頭部をビシッと刈り込むことで、「お、髪切ったね」感が出るんですよ。
「伸びて散髪」という自然なライフサイクルを強調して周囲に提示できるのも刈り上げのメリットと言えます。
男ならビビらず前髪上げてこう
あと、編み込み式ではやりづらいですけど、貼り付け式であれば刈り上げた時は前髪を上げましょう。

前髪上げないで刈り上げてると昔のお坊ちゃまスタイル、ていうかまことちゃんになります。ぐわし!
刈り上げもそうですが、前髪を上げるのは攻めのスタイリングです。
何故なら貼ってる部分がむき出しになりますからね。ビビっちゃうのもよく分かる。
でも、恐れを越えてこそ得られるカッコよさが必ずあります。
以前のエントリーでも髪型については少し言及したのですが、あなたが中年カツラボーイだったら前髪は上げるべき。
髪を下ろすマッシュヘアは若者の特権、中年のアンニュイさは単なる生命力の低さ、これは紙に書いて自宅の壁に貼っといてください。
前髪上げたらカツラだとバレちゃうと思うかもしれませんけど、意外にバレないもんですよ。
皆様は人の髪の毛の生え際をまじまじと見ますか? 覚えてる生え際ってありますか? そんなのなくない?
つまりはそういうこと。
そんなにみんな人の髪の毛の生え際なんて気にしてないです。気にしてるのは薄毛に悩んでる人だけ。
だいたいの人はパッと見た時の髪型の印象だけなんとなーく覚えてるぐらいです。
ただ、生え際に関してはトラブルが発生しやすい箇所でもあるので、それはいずれまた書きます。
自分のスタイルを表明できる髪型が最適解である
上記の理由で私は「刈り上げ+前髪上げ」をオススメします。
現在のトレンドも捉えた髪型ですし、オス感が出るのも良い。
かき上げた前髪ときっつい刈り上げは自信の象徴。以前のエントリーにも書きましたが、モテるために必要なのは自信です。
自分に自信が持てない人はモテない。自分を愛せなければ人にも愛されない。
今の髪型と変わっちゃうのが不安という方もいると思いますが、「パッとしない薄毛の今」を変えたいからカツラを選択しているはずです。
「今」に合わせる必要はまったくないんです。変化こそ進化です。
……と、ここまで「刈り上げ+前髪上げ」の良さを書き連ねてきましたが、自分が本当にしたい髪型、自信が持てる髪型があれば、それを選択するのもまったく問題がない。というか、そうするべきです。
「刈り上げ+前髪上げ」は私が見出した最適解で、自分の好みにも年齢にも合うので勧めていますが、本当に自分がしたい髪型があればその気持ちに従うべきです。
パーマをかけるも良し、カラーしてみるも良し、調べたことないけどコーンロウだってきっとやれるはず。
髪型はあなたの意思表明です。あなたが自信を持てる髪型で世界にその魅力を見せつけていきましょう!
皆様に光り輝く人生が訪れることを祈念しております。

